アトピー性皮膚炎でお悩みの方にとって、ステロイドはとても身近な薬です。ステロイドは別名、副腎皮質ホルモンとよばれるもので、人の体内では自然と作られるホルモンです。
この副腎皮質ホルモンを人工的に合成したものがステロイドなわけですが、ご存知のとおり、一時的に炎症や痒みを和らげてくれるかわりに、副作用があることでも知られます。
これは、人工的に体の外部からステロイドを取り入れ続けることによって、体が副腎皮質ホルモンを作らなくなるからです。
アトピー性皮膚炎の改善と内臓の強化は密接な関係がありそうです。
バランスがおかしくなっている内臓の機能を改善し、自然にホルモンを作り出せる機能を取り戻すことはアトピー性皮膚炎の治療において大切です。このように自然に自分の体が作り出したホルモンは、外部から取り入れるステロイドなどと異なり、副作用の心配もありません。
このホルモンの分泌も、温泉湯治によって盛んになるといわれています。内臓に良い刺激があたえられ、その機能が改善することで必要なホルモンの分泌が促されるのだと思います。
アトピー性皮膚炎にかぎらず、温泉湯治がリウマチに効いた、膠原病に効いたという報告があるのも、内蔵機能が改善され、ホルモンの分泌が促されたことが関係しているようです。